事業仕分け 詠田トキ子
民主党が行った各省庁の事業予算を見直すための、事業仕分けが論議を呼んでいます。環境関連も、地球規模的な環境問題である地球温暖化対策についての事業がことごとく廃止という結果が出されました。
たしかに、啓発事業は卒業してもよいのではと思う個々の事業はあります。ごみの削減なども国がある程度、規制をかけて行えば、啓発など必要ないようなこともあります。以前「なぜドイツの人たちはごみを出さんのかなと思いましたが、ドイツに行って分かったこと、ドイツはリサイクルできない、土にもかえらないどうしようもないごみいわゆる使い捨てのプラスチックごみは出す人が処理料を払わなくてはならないのです。もともと、使い捨てプラスチックの容器類はお店には出回ってはいません。なぜなら、使い捨てのプラスチック容器類はプラスチック類全体の数%しか作ってはいけないという規制があるのです。日本では出たごみをどうするかということが現在の廃棄物の処理としておおきなウエイトをしめています。ところがドイツではごみになるものを容器類として使用しないという元を断つことに力を注いできたのです。「3R推進マイスター」の研修会では参加者のなかからもっと「2R」を推進させましようという意見がありました。「2Rとはリデュース・リユース」リサイクルはベターではあるがベストではないわけです。なぜなら、再び物を作り出すのにはエネルギーの使用、環境負荷が大きいということです。日本は循環型社会づくりということでリサイクルをよしとして、容器リサイクル法をはじめ各種リサイクル法を制定しています。
循環型社会とは回すということであり再び巡り来ることであると思うのです。ところが100個出したものが100個返らない、最大返っても60個位、ところがビール瓶は90個位は返るということです。なぜか瓶を返したらお金が返るという「デボジット」というシステムです。そのままの状態で再び利用するいわゆる「リユース」です。ドイツでは「デボジット」という法律がありガラス瓶の利用が徹底しています。リサイクル社会をすすめていくには「デボジット」の法制化を制定することが必要だと思います。
しかし、今回の事業仕分けについてはちょっと待ってよという気持ちです。
私も地球温暖化防止についての事業に多少関わらせていただきましたが、温暖化についてはなかなか、様々な意見があり、まだまだ、真実を伝え、国民一人一人が役割をしっかりと認識していただくための徹底した啓発が必要であると思います。


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