環境にやさしい廃食用油のリサイクル事業 鈴木莞爾
石油資源の枯渇と地球温暖化防止の観点から各家庭での使用済み食用油の回収事業が脚光を浴びています。石油資源が後50年前後で枯渇するとの推定から代替エネルギーとしての存在が高まっています。現在、宮崎市の約110団体がこの廃食用油のリサイクル事業を推進しています。家庭で使用された油はそのほとんどが捨てられており、それは全国的にも莫大な量になっています。捨てられた油は燃やされたり、埋め立てられたり、排水溝に投棄されたりして環境を汚染するやっかいなものになっています。リサイクルすれば環境にやさしい資源となり、すてれば環境汚染の元凶になる廃食用油のリサイクル事業を広く多くの市民がかかわることが求められています。現在回収された廃食用油は宮崎市のゴミ収集車の燃料として活用され7台のゴミ収集車が走っています。市民がこの取り組みを推進するためには自治会単位での参加が必要です。食用油を回収するわけですから回収タンク設置者の確保、設置場所を汚さないための工夫、家庭からの廃油を集めるシステムの考案等が必要です。宮崎市では1g回収すると50円の報償金が出ます。地球の環境を守りながら活動資金が確保できるこの事業に多くの市民が参加してほしいと思います。

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